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小田原・箱根・湯河原・真鶴 人物風土記

公開日:2024.03.02

真鶴町長を務める
小林 伸行さん
真鶴町在住 48歳

経験を生かし新しい風を

 ○…真鶴町長に就任して100日が経過。「全てが順調とは言えないが、町議会との無用な混乱、対立は生まれていない。ある意味では及第点」と振り返る。公共施設のリニューアルをはじめ、カーシェアやシェアサイクルなどやりたい事業も山積み。「職員との風通しもよくなってきた。一方で『勘弁してよ』という本音もあると思う。職員たちと面談し、一緒に前に進んでいくしかない」

 ○…福島県鏡石町出身。小学生だった当時、ふるさと創生事業で1億円で親族の会社でオルゴールを作り住民に配った町長に「子ども心に『おかしい。それなら自分が町長になる』と言ったら笑われた」。中学では校則に反発。高校からパンクロックに目覚め、社会の理不尽さを音楽にぶつけた。大学卒業後、地域情報誌と環境・CSRコンサルに携わり「環境破壊や人権問題は企業だけの問題ではない。レールを敷いているのは政治」と一念発起。33歳で政策秘書試験に合格、国会議員の政策秘書に。

 ○…「国を動かす難しさ」に直面する中、地方議員が政策を具体化させていく様子を目の当たりにし、35歳で横須賀市議選に初当選。13年間の在職中、小中学校の電力を入札に切り替えることを提案し費用削減などにつなげた。2020年に大学院に入学、広域連携をテーマに研究し、真鶴町の課題を知った。町長(当時)のリコール成立を受け「経験や学びを役立てたい」と出馬を決意した。

 ○…横須賀に家族を残し、単身で真鶴に。10年続けている趣味はシュノーケリング。「美しい真鶴の海に今シーズンこそ潜りたい」と笑顔。「これまでにない小さいけれど効率的で便利な暮らしやすい町に。一段飛ばしで実現させたい」

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