箱根の人材不足対策プロジェクトでリーダーを務める 小川 尊也さん (株)一の湯 代表取締役社長 38歳
業界に風穴を開ける
○…箱根町観光協会を中心に昨年5月から活動するプロジェクトの若きリーダー。自身も旅館「一の湯」の16代目として先頭に立ち、人材不足解消に向け旗を振る。「人材不足でまともな営業ができなくなると日本一の温泉地が衰退する。今対策をして基盤を作っていこうぜ」。現状を悲観せず、困難を楽しむ。
○…子どもの頃からストイックだった。小・中・高の青春は硬式野球に捧げ、進学した同志社大学では「陸軍の伝統が残る」という馬術部に入部。「とにかく厳しい。スゲーつらかった」と言いつつも、悔いのないやりきった笑みがこぼれる。馬の体調を24時間毎日気にかけ、部長としてチームを統率。目標に向かい仲間と実直に取り組む経験を積んだ。
○…宿泊のハードルを下げようと父が旅館の「チェーンストア化」を推進。「いずれは(旅館を)継ぐことは分かっていた」と大手外食チェーンのサイゼリヤに入社し多店舗展開のノウハウを学んだ。「干渉してこない父」だったが、大涌谷の噴火で旅館が疲弊していたときに「『帰ってこい』と初めて言われ、心に響いた。最速で辞表を出して30歳で帰った」。そして33歳のとき「『社長になりなさい』と告げられ」覚悟を決めて継いだ。父の方針を継承し店舗数を現在の8から200まで拡大を目指す。
○…「就業時間が長く、賃金も高いとは言えない業界。夢を描くとともに環境も改善して、若者に選ばれるようにしていく」。また外国人材の採用にも注力する。2月に箱根で人材事業者と地元事業者のマッチングイベントが初開催(観光庁主催)され講師を務めた。受入側の理解や意識変革を促す。「歴史があるがまだまだ成熟していない箱根は面白い」。心を燃やし牽引していく。
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