2017年度青年海外協力隊3次隊員としてウガンダに派遣された 青木 真美さん 栄町在住 28歳
コミュニティーを笑顔に
○…青年海外協力隊3次隊員としてアフリカのウガンダに1月16日に出発した。2年間の期間中、コミュニティー開発を担当し、主に女性グループを対象に商品の販路開拓や利益を生活に役立てる仕組み作りなどに力を注ぐ。「初めての土地でわからないことばかり。社会人としての経験を活かしたい」と微笑む。
○…「狭い空間だったけどいつも人の温かみを感じていた」という片浦で生まれ育った。中学生の時に小田原市内で行われた国際フェアを見に行き、国政関係や国際協力に興味を持ち、学校の社会科見学でJICA横浜国際センターを訪問すると勢いが加速。「留学をして意識を高めたい」と相洋高を選んだ。同校が行う交換留学制度で2年生の時にカナダに3週間留学したことで海外への思いが現実味を増し、大学は大分県の立命館アジア太平洋大へ。国際政治などを学び国際協力に取り組む姿勢を本格化させると3年時には南アフリカに留学した。「スラム街の子どもたちの現状。ケープタウンを離れるとトタン屋根でトイレもない。ここに暮らしている人がいるんだ」と目の前の現実にショックを隠せなかった。外国企業との取引もある工業機械の商社に就職するも「海外への思い」を抱き続け、入社から3年半が経過したとき決意を固めた。
○…山と海に囲まれ、「友人の家族構成までわかる」と笑う片浦地区でコミュニティー内での過ごし方が自然と身に付き、近くにいた留学する友人の存在も刺激になり、青年海外協力隊への挑戦の足がかりとなった。「なんでもチャレンジしよう。やらないで終わるくらいならやってから」
○…青年海外協力隊の隊員は小田原市では50人目。途中で帰国することも可能だが「2年間、帰ってくるつもりはない」ときっぱり。「いずれはこの経験を片浦地区のために活かしたい。そのためにも今をしっかりやる」。将来への希望を胸に飛び立った。
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