県大会で優勝した富水ジャガーズの相談役を務める 古澤 博さん 小田原市栢山在住 84歳
100歳までこのチームで
○…少年ソフトボール県大会で4度目の優勝を果たした富水ジャガーズの創立者の一人で、46年間子どもたちを見守ってきた。古澤という苗字と、小田原で一番古いソフトボールチームで団長を務めていたことから愛称は「ふるだん」。威厳を持ちながらも、愛されキャラクターとして保護者やコーチ、子どもたちから親しまれている。「このチームがずっと続いてほしい」と、ときには仕事よりも優先してきた富水ジャガーズへの思いが溢れる。
○…桜井小学校出身。小学生のときは戦争の最中で、上空に戦闘機が飛んでいたのを覚えているという。このころから、地域の子ども会の集まりなどで、ソフトボールを楽しんでいた。
○…自分の子どもがソフトボールを始めたことをきっかけに、指導もするように。「上手な子を集めて試合をしていたが、子ども会のメンバーでは横浜のソフトボールクラブに勝てなかった」。悔しさを晴らそうと、板金屋を営む知人と富水ジャガーズを創設した。月日が経つこと約半世紀。「今年はそこに勝ってきた」と誇らしげ。「今でも負けると癪に障るが、子どもたちにはたくさん良い思いをさせてもらっている」。朗らかな笑みがこぼれる。
○…チームに携わり続けるのは、「富水地区から悪い子が出ないように」という青少年育成の思いもある。練習の場があることで、地域の子どもを見守ることができる。団長を引退した今も、練習や試合のときはグラウンドに顔を出して、指導に当たっている。「練習に通っていると、子どもたちからパワーをもらえる。100歳になるまで、このチームに居続けたい」。グラウンドでトレーニングに励む選手たちに温かい眼差しを向けた。
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