2019年3月で閉鎖する小田原少年院の院長を勤める 齊藤 美紀雄さん 小田原市在住 58歳
人は変われる、そう信じる
○…開設以来67年、6千人以上を送り出してきた小田原少年院が2019年3月で閉庁する。昭和初期の庁舎や樹齢400年以上といわれるクスノキ、洋館を思わせるレトロな門構えもすべて、取り壊しが決まった。2008年に次長として勤務して以来10年ぶりに、院長として帰ってきたのは今年の4月。「味わい深くて温かくて、落ち着ける大好きな場所」
○…心理学を専攻した学生時代、「人が変わる、その瞬間に立ち会いたい」と法務教官の職に就いた。青森、山形、松山の少年院や少年鑑別所で勤務。10代の少年を前に「どうすれば彼らの力になれるのか」と思い悩んだ。何度も辞めたいと思った。弱音を吐く自分を奮い立たせてくれたのは、目の前で懸命に更生に励む少年たち。彼らから教わる社会のゆがみに大人の責任を感じる。「壁の向こう側にいる子どもと違うのは寄り添ってくれる大人に出会えなかったこと」
○…情緒不安定、愛着障害、大人への不信など一人ひとり状況は異なる。しかし、出院式で必ず伝える言葉がある。「うまく生き抜けとは言わない。困難を乗り越える力があればいい」。少年院を出たから今がある、自信を持って生きてほしい――と。彼らに託すのは明るい社会への希望。「たった1年で更生できるのかと聞かれる。でも1年で彼らは成長する。そんな瞬間がここにはたくさんある」。約35年の教官生活で持ち続けるのは更生への強い信念と情熱。
○…「人は変われる。私はそう信じている」。被害者を思うと許されることではない。それでも人生を強く切り拓いてほしいと願う。愛情深く見守り続けるボランティアや熱い思いに溢れる教官らに頭が上がらない。「ここで最後を見届ける。それが私の役目」。閉庁式は11月15日に行われる。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
神奈川県警察官友の会社会全体の犯罪防止や治安維持に寄与し、民間の力を合わせて警察官を支援 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
お堀端のボリューミーなステーキ店【NEW OPEN!!】柔らかジューシーな特選&絶品ビーフを城下町小田原で堪能! |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
<PR>
|
|
|
|
|
|