中区連合町内会長連絡協議会の会長に就任した 平山 正晴さん 磯子区在住 85歳
誰もが愛着持てる街に
○…「町の住人同士の輪、町内会同士の輪、そして役所とのがっちりとした連携。この三つを大事にしていきたい」。中区内124自治会町内会をまとめる連合町内会連絡協議会の会長に就任した。「皆さんのご意見を聞きながら、町のために全力を尽くしていきたい」と身振り手振りを交えながら力強く話す。
○…先月末、古くからの友人を激励に被災地の宮城県石巻市を訪ねた。避難所で暮らす人々の様子を見て強く感じたこと。「人がバラバラに固まって小声で話している様子で、生活しづらそうだった。日頃から隣の家の人、地域の人を知るために繋がりをもっていなければ」と、実際に見て感じた”地域コミュニティ”の重要性を語る。
○…生まれは千葉県。海軍軍人として迎えた終戦の後、叔母を頼って横浜へ渡った。「当時この辺りは、かまぼこ兵舎が立ち並んでいてね」と、戦後すぐとは劇的に変化した町並みを眺めながら目を細める。「戦争で一度は死んだ命だから、一生懸命働いてきた。横浜に男にしてもらったんです」。地域への感謝の念は、長年の積極的な地域活動への参加にも表れる。事務所の壁には過去に受け取った表彰状がズラリ。その内容は防犯活動や暴力団追放活動など多岐にわたる。「中区に住んで良かった、学校に通わせて良かった、商売をして良かったと、みんなが愛着を持てる街にしていきたい」
○…「時間がとれなくてあまり行けなくなったけど、日本中あちこち旅行に行くのが好き」と目じりを下げる。しかし旅行中でも、いつも頭にあるのは地域への還元だ。「海に面した横浜と共通する島根や広島は特に勉強になった」と、街づくりへのヒントは必ず持ち帰る。年齢を感じさせないそのバイタリティーはどこから来るのか。「人との交流こそがやりがい。それが自分の健康になっているんです」。未来に託す街づくりを、まだまだこの目で見続ける。
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