町内の環境部長として“みんなの畑”づくりの先頭に立つ 吉川 正洋さん 本牧町在住 71歳
芽が出る喜びを活力に
○…キュウリやトマトなど夏野菜で彩られた本牧1丁目の”みんなの畑”。大きな菜園がない本牧地区で、5年前から町内の環境部長として畑づくりに尽力してきた。「それまでは全く園芸には興味なかったんだけどね」と振り返るが、近所の花屋さんらの協力もあり、今では自宅でも花や野菜づくりにハマっている。「いつも食べている野菜でも、種から育てるとどれくらいの期間でどんな風に育つのか、色々知ることができて楽しいんだ」とにっこり。
○…普段は本牧通りに店を構えるそば屋・よし川の店主として腕をふるう。もともとは父親がはじめた小麦粉やそば粉などの卸売業を営んでいたが、時代の流れとともに卸先が減少。17年前に「このままじゃだめだ」と、思い切って店をオープンした。ゼロからのスタートだったが、娘と妻とともに取り引き先のそば屋でみっちりとダシの取り方などを学び、地元に愛される店に育て上げた。5年前に畑づくりを始めたときも、最初はがれきだらけの住宅跡地を整地するところから。「地域のみんなと頑張ったおかげで、売ってるものに負けないほど美味しい野菜が採れるようになったんだ」と収穫の喜びを語る。
○…本牧で生まれ育ち、大鳥小5年生のときには地元のボーイスカウトに仲間入り。ハイキングやキャンプなどで自然に触れながら育った。「子どもだけでテントを張ったりご飯を作ったり、隊長も経験したよ」。成長させてくれた団に恩返しができればと、今ではサポートを担う育成会の会長も務めている。
○…環境部は畑以外にもゴミ捨て場の整備や町内の清掃などあらゆる美化活動を行う。店と並行しながらで多忙だが、週に一度は妻とボーリングにも通う充実した日々。「夏は水やりもしっかりやらなきゃ。健康なかぎり、育ててくれたこの街のために力をつくしたい」。これからも新芽が出る日を楽しみに、この土地に愛情を注いでいく。
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