社会福祉法人横浜市中区社会福祉協議会の会長に就任した 金子 豊さん 中区本牧満坂在住 73歳
地域の”絆”強く太く
○…高齢者の送迎サービスやボランティア団体の支援など、地域で様々な福祉活動を行なっている横浜市中区社会福祉協議会。その会長にこのほど就任した。「お年寄りも障害のある人も子育て中の人も誰もが自分らしく暮らせる、そんな地域づくりのお手伝いができれば」とにこやかに語る。
○…生まれも育ちも中区本牧。「このあたりは昔、漁師と農家ばかりだったんだよ」と幼い頃を懐かしむ。まだ砂浜の残っていた間門小学校付近で海水浴を楽しんだエピソードなど、当時の話題は尽きない。40代から町内会に参加し、現在は第四地区南部連合町内会会長も務める。中区社協では平成15年から、区内のボランティア団体などに対し同社協が行っている助成金の配分委員長として活動に携わってきた。「福祉という言葉はきれいで優しいけれど、実際にそこへ飛び込んで行なうのは本当に大変。だからこそ福祉に携わる人が継続的に活動できるように支援したい」。表情に強い決意がにじむ。
○…取材中、近くを通りかかった母子が「こんにちは」と声をかけてきた。「運動会なんかに呼ばれることが多いから、PTAのお父さんやお母さんに積極的に挨拶するようにしています。すると向こうからも自然と挨拶が返ってくるようになるんですよ」と満面の笑顔を見せる。これには地域活動に若い人の参加を促したい、という狙いもあるとか。「10年、20年後も人のぬくもりの残るまちにしたい。そのためにも若い人の力が必要なんです」。
○…震災以降、色々な防災対策が話し合われているが「隣に住む人の顔も知らないで災害に強いまちになるでしょうか」と疑問を投げかける。「幸い中区は都会にありながら地域のつながりが強い。その”絆”をより強く、より太くすることで災害に強いまちづくりにつながると思う」。本当の福祉は人と人の支えあい。その実現のために力を尽くすつもりだ。
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