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中区・西区版 公開:2012年2月9日 エリアトップへ

平成23年度文部科学大臣優秀教員表彰を受賞した 相川 弘二さん 市立みなと総合高校教諭 54歳

公開:2012年2月9日

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科学の深遠に誘う「伝道師」

 ○…理科分野でのレベルの高い授業の実践や新設市立高校でのカリキュラム作成などが評価され、このほど「文部科学大臣優秀教員表彰」を受賞した。全国で847人の受賞者の一人となったが「驚きましたが、それでスタンスが変わるわけではありません」とあくまで自然体だ。

 ○…受賞理由ともなった授業はユニークそのもの。その要となるのが自作のプリントだ。授業が進むにつれ虫食いになったキーワードが埋まるものなど、生徒の興味をつなぐ工夫が随所にちりばめられている。そして何より重視しているのが「実践し本物に触れること」。メンデルの法則を学ぶ際には、割り箸を使って法則の実証に挑戦し、生物の授業では本物のウニを譲り受け、受精の瞬間を観察する。情熱と創意溢れる授業に、生徒から拍手が起こったこともある。「興味が沸いた時の生徒たちの表情や目の輝きを見るのが一番のやりがい」と語る一方で「今まで満足できた授業は1回もありません」とも。教師生活31年目を迎えた今も、科学の深遠を伝えるための試行錯誤は続いている。

 ○…金沢区で生まれ育った。科学への扉が開いたのは高校生の頃。化石研究クラブに入ると収集に熱中した。その熱はやがて「この生物たちはいつどこにいたんだろう」という興味へと移っていく。大学で地学を学び教師の道を志した。昨年4月市立みなと総合高校に赴任。「明るく人懐っこい生徒ばかり」という同校での毎日に充実感を漂わせる。

 ○…「科学を学ぶ意味って何でしょう」と疑問をぶつけてみた。すると返ってきたのはこんな答え。「ごぼうを酢水につけると変色しないのはなぜか。洗剤で汚れが落ちるのはどうして。実は生活には科学が沢山潜んでいます。それを知っているだけでちょっと人生が豊かになると思いませんか」。世界に満ちた不思議と謎解きの楽しみ。それを誰よりも味わっているのは、この人自身かもしれない。
 

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