4月1日付で中央図書館長に就任した 山口 隆史さん 港南区在住 60歳
穏やかな人柄に安心感
○…「辞令を受けた時は頭が真っ白」と、中央図書館長への任用に驚きを隠さない。「大変ありがたいことです」と行政マンとしてのキャリアが評価され、市内全18館の取りまとめ役に抜擢された。
○…中央図書館は、市の教育委員会に属する。市教委の総務部長を務めたこともあり「外から見ていた」場所に、今度は内部から携わることになった。「職員ひとり一人が図書館を愛している、支えてくれているんですね」と嬉しそうに話す。市内全館の蔵書数は約400万冊におよび、年間利用者数は延べ815万人。「市民の利用施設としてもっとも有力なものの一つ」と自負する。読書活動を推進する条例施行もあり、区役所や学校などとの連携強化に意欲をみせる。
○…市職員として36年、うち11年を区役所で過ごした。「初任地が鶴見区役所。直接市民と接する、行政の原点だと思っています」とにっこり。最後の任地も区役所で、南区長として定年を迎えた。その他にも市教委に9年間席を置き、管理部門を歩んだ。市の監査事務局時代には、外から行政を見る貴重な経験を得たという。「弁護士さんや公認会計士さんなどの専門家との仕事を通して、役人とは違う論の立て方など、学ぶことが多かった」と話す。
○…「利便よくとても満足しています」。昨秋、30年住んだ大船から上大岡へ居を移したばかり。長男は独立し、妻と娘の3人暮らし。初めての京急線での通勤に、「大岡川の桜で気分が高揚します」。そろそろ行きたいと言うのは趣味の渓流釣り。「私が作ったヘボな毛ばりでも魚が食いついてくれる」と声を出して笑った。
○…「市民の図書離れが大きな課題」として、まずは現状把握を徹底する。子どももさることながら、30代の読書離れが深刻という。「外部の方や司書の話をしっかり聞き、成人に対する読書のススメにも力を入れていきたい」と意気込みを語った。
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