9月1日の「第5回サスーン・スタイリストヘアカットコンテスト」で入賞した 鈴木 祐哉さん 中区在勤 33歳
元町の元気印
○…北海道から鹿児島まで約100人の美容師が腕を競った、美容業界最高峰といわれる大会「第5回サスーン・スタイリストヘアカットコンテスト」で6位入賞、ベストカラー賞を受賞した。「コンテストに出て自分に何が足りないか、それを学び取ろうという姿勢が大事」と笑顔で話す。
○…生まれも育ちも横浜。おしゃれな母の影響もあり、ファッションやヘアスタイルに興味をもつように。高校生の頃、友人の髪を切ってあげたときに「ありがとう」と言ってもらったのが美容師を志すようになったきっかけ。「褒められた経験が少ないから、嬉しくて」と照れ笑い。美容専門学校卒業後、2002年に東京・青山に本店を置く美容室「KINGDOM(キングダム)」に入社。「厳しく指導されたこともあったけれど、叱るより見守ってくれた」。先輩に恵まれ技術も上達し、09年には横浜市の美容師が集まる大会で優勝。全国規模の大会ではファイナリスト30人に選ばれ、28歳の時に当時最年少で元町店の店長に抜擢された。
○…「優勝も経験し、周りからちやほやされて驕ってしまった。スタッフがついてこなくなった」と当時を振り返る。自分がしっかりしないと店がまとまらないと深く反省していたころ、京セラの稲盛和夫名誉会長の言葉に出会った。『動機善なりや、私心なかりしか』。「はっとした。自分のためではなく、他人のために動けるか。スタッフが悩んでいたら一緒に悩み、寄り添う姿勢。人間性に人はついてくる」。趣味の読書でたまたま見つけた一節は今でも仕事の支えになっている。
○…結婚して6年になる妻とは休みがなかなか合わず、「だからこそたまに一緒にでかけるのが楽しみ。いつも新婚のような気分でわくわくします」とはにかむ。「ヘアスタイルを作るだけではなく、お客さんに元気になって帰って欲しい。元町から横浜をもっと元気にしたい」と今日も笑顔を絶やさない。
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