横浜吉田中学校同窓会の初代会長を務める 中村 宣吉さん 吉田中学校卒業生 80歳
向上心で道開く
○…吉田中と富士見中が合併し、2年前に誕生した「横浜吉田中学校」。その新設校の同窓会初代会長として、両校OBを取りまとめ、10月22日に行われる同校の文化祭で初の試みとなる落語講演会実現に尽力した。同じ町内に住む桂歌丸さんとは以前から親交があり、その縁で出演を依頼。しかし、歌丸さんは体調の不安があり、代わりに弟子の歌助さんを紹介してもらったことで開催にこぎつけた。
○…吉田中70周年を機に、休止状態だったという同窓会を復活させてほしいと当時の中村真一校長から打診を受ける。「卒業生の古い名簿しか残ってなくて、連絡を取るのが大変でした」と苦労を話す。手紙を送るも住所不明で戻ってくるものが半分ほど。同期会を開いている人から情報をもらい、人づてで会に顔を出し、同窓会の復活を訴えた。今では、メンバーは150人におよぶ。
○…区境の南区真金町で生まれ育つ。横浜立野高校では生徒会長を務める経験も。大学卒業後は都内の商社に10年ほど勤めたのち、真空包装機械を製造する会社に転職。自身で商品企画し、営業を続ける日々を10年間過ごした。商品は食品の加工会社や医療機関などで活用され、「社会に貢献できている実感があり、やりがいがあった。楽しかったですよ」と笑顔で話す。職業柄接待も多く、「家には寝に帰るだけ」の生活だった。体調を崩したこともあり、約20年の会社員生活に別れを告げ、真金町の自宅を拠点に機械メンテナンスなどを手掛ける会社を設立した。
○…3人の子どもはそれぞれ独立し、妻と2人暮らし。朝食後、1時間以上の新聞読みは欠かさない。「活字を読んで、自分の頭で物事を考えるクセをつけるためです」といくつになっても衰えを知らない向上心を武器に、今後も母校を盛り上げる策を練る。「同窓会を継続させることが大事。まだまだほんの一歩を踏み出した程度です」
|
<PR>
|
|
|
|
|
|
|
<PR>