緑区役所と緑火災予防協会は「緑区帰宅困難者支援マップ」を作成し、先月から区総務課で配布している。災害時に使用できるトイレや水の提供場などが掲載されており、今回の作成は、帰宅困難者対策が目的。「区単位でこのようなマップを作成するのは、珍しいと思う」と区の担当者は話している。
緑区役所は2012(平成24)年度の区政運営方針の中で、「安全・安心、みんなにやさしいまちづくり」を基本目標としており、災害対策に力を入れている。昨年の東日本大震災では、区内主要4駅で帰宅困難者が発生したことから、「日頃の備えや地震発生時の対応、徒歩帰宅する場合の円滑な活動支援に必要な情報を掲載させて頂きました」と区の担当者は作成経緯を話す。
作成されたマップは5000部で、災害発生時に水道水やトイレ、情報提供などを受けることができる、コンビニエンスストアやガソリンスタンドなどの災害時帰宅支援ステーション、公衆トイレや水道水の提供場などの細かな情報が掲載されている。マップの裏面には大震災時の対処方法や普段からの備えについて記載されているとともに、災害用伝言ダイヤルの利用方法も明記されている。
また、普段から持ち運びできるように、折りたたみ時は縦約11cm、横約8cmの小型式となっている。「コンパクトなつくりで、持ち運びに便利なので、ぜひ利用頂ければ」と区の担当者は話している。
長津田駅では「震災時安全ハンドブッグ」を配布
今月21日からは、東京急行電鉄株式会社でも、独自の「震災時安全ハンドブッグ」を発行し、区内では長津田駅で配布している。
地震発生時、列車運転再開までの一時滞在施設や広域避難場所を東急線沿線37エリアに分けて表記しており、区内周辺では、長津田、田奈などの情報が載っている。
緑区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|