緑警察署(遠藤文雄署長)が9日に発表した「神奈川県2012年中の刑法犯及び交通事故発生状況」によると、区内の交通事故が2011年比で152件減少し、県で2番目に多い減少数だったことがわかった。緑署では「減少対策が実ったのでは」と話す。
2012年の区内交通事故発生件数は627件で過去5年間を見ても最小の数。緑署では2011年が前年比からプラスに転じたことから、取締りやキャンペーンなどによる啓発活動の強化を図ってきた。交通事故が多発していた区内89カ所に土木事務所などと協力し、車道に茶色のカラー舗装を行い、ガードレールなどを設置し、見えにくくなっている道路標示はペイントをし直すなどの対策を講じてきた。「ドライバーへの視覚にも訴えることで注意喚起ができたのではないか」と緑署担当者は対策への効果を話す。
メール配信で独自に対策
緑署では、昨年11月から「緑警察署情報発信メール」を実施している。アドレス登録者に、犯罪被害状況や災害情報などを配信しており、情報の中には交通安全に関するものも含まれている。「区内で発生した飲酒運転などの具体的な事故を配信することで、現状を知ってもらい、注意喚起をすることが狙い」と緑署担当者が話すように、緑署独自の対策を行うことで、事故の減少につなげてきた。
死亡事故は増加
全体の交通事故数は減少した一方で、交通死亡事故は2011年の3件から5件へ増加しており、大きな事故が増えた形となった。
5件のうち3件は、歩行者が横断歩道以外を歩行中、車両にはねられたもの。緑署では「乱横断や横断歩道以外を歩くと極めて危険ですので、絶対にやめてほしい」と、歩行者にマナー向上を訴えている。
刑法犯は4年連続減少に
2012年の刑法犯は、2009年から4年連続で減少している。2012年の発生件数は、1298件で約4分の1となる325件が自転車盗となっている。緑署によると約200件が自転車に鍵がかかっていない状況だという。「自宅敷地内や駐車場など自転車を止めても安心と思っている場所でも、しっかりと鍵をかけ、被害を最小限に食い止めて頂ければ」と緑署では注意を呼び掛けている。
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