粗大ごみが散乱していた鴨居原市民の森の清掃活動などに取り組んでいる「鴨居原市民の森愛護会」(阿部昭雄会長)が、「2013年度まちづくり功労者国土交通大臣表彰」を受賞することを5月28日、横浜市は発表した。同会は、10年にわたり、森再生にむけた活動を行っており、長年の継続的な取り組みが評価された。
国土交通省は、1983年度から毎年6月を「まちづくり月間」と定め、魅力あるまちづくりに功績のあった個人、団体に対して表彰している。今年度は全国から37団体、市内からは鴨居原市民の森愛護会のほか、戸塚西口共同ビル管理組合が選ばれている。
同会は、2005年に発足。古タイヤや多くの粗大ごみが散乱していた荒廃の森を整備し、市民が利用できる憩いの場へと再生させる活動を行っている。毎月第1・3土曜日を活動日とし、10年間で200回以上実施。草刈や散策路づくりのほか、緑地の保全、自然保護、育成管理を手掛けている。発足当初約30人だった会員は現在、約130人まで増えている。
郊外授業の受け入れも
毎年11月に行う、冷蔵庫や古タイヤなどの粗大ごみを撤去する「クリーンアップ作戦」は9回を数え、鴨居連合自治会のほか、鴨居・東鴨居中学校の生徒も参加するなど、森再生活動が学習の場にもなっている。周辺小学校の自然についての郊外授業の受け入れやソーメン流し、七夕まつり、正月飾り作りなどのイベント実施も今回表彰を受けた理由となっている。
阿部会長は、「長年コツコツと積み上げて活動してきたことが評価されてうれしい。地域の方がより利用しやすい憩いの場となるように、これからもみんなで活動していきたい」と受賞の喜びを話した。
表彰式は6月14日に都内で行われる予定。
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