横浜市は今年度、市立小中高生の児童・生徒がいじめ問題について議論し、根絶を目指す「横浜子ども会議」を初めて開催している。第1回目となった6月12日には各区で行われ、緑区では鴨居小学校で実施された。最終的にまとまった課題や意見は市内全512校で共有し、いじめが起きにくい学校づくりに役立てられる。
子ども会議は、生徒・児童が校内で良好な人間関係を築き、快適に過ごすにはどうすべきかを議論し、生徒らがいじめ防止を主体的に考えることが目的。小中高・特別支援学校を対象に3回にわたって実施される。
第1回は、区内の16小学校、7中学校から代表者が出席。中学校ブロックごとにグループ分けし、議論が行われた。話し合いの中では、「いじめている人を注意すると次は自分がターゲットにされてしまいそうだから、行動に移せない」「クラス全体でいじめを許してはいけない雰囲気づくりが必要」など、率直な意見が交わされた。
また、「一人ひとりを大切にできる学校にするために」「児童会・生徒会として学校を盛り上げるために」などのテーマを決めての意見交換も行われた。
緑が丘中学校から出席した西川礁太君(3年)は「小学生からも積極的な意見が出て参考になった。生徒会として何ができるのか考え、活かしていきたい」と感想を話した。また、長津田第二小の前田純さん(6年)は「他の学校の状況を知ることができて良かった。今回、参加して自分から行動できるようにしたいと思いました」と会を振り返った。
アピール文を採択
第2回は、7月17日に市内を4エリアに分けテーマ別に協議する。最終回となる第3回は、2回目の会議から選ばれた100人が集まり、アピール文を採択。市内全校で共有し、学校ごとにいじめ根絶へ向けた取り組みを行っていく。
「子どもたちが、いじめについて考え、議論し課題などを共有することが会議の狙い。出された意見をどう活かしていくかが今後重要になってくる」と市の担当者は話している。
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