インフルエンザ 区内で早くも流行の兆し 患者数、市内で最多に
市は先月28日、市内のインフルエンザの患者数を公表し、緑区が流行の基準となる定点あたり1・00を上回る2・20となったと明らかにした。例年よりひと月早い流行の兆しに市では注意を呼び掛けている。
緑区の定点あたりの患者数が2・20となったのは11月18日から24日にかけて。市では定点あたりの患者数が1・00を超えることを流行の基準としているが、昨年は12月4週目でこの値を上回った。昨年よりひと月ほど早い流行期の訪れに、市では手洗いうがいなどの予防策を含めた注意喚起を行っている。
市内で流行の兆しが見られたのは、現段階では緑区のみ。同時期の市内の平均患者報告数は0・17と流行の目安となる1・00には達していない。
緑区で最も早い流行の兆しが見られたことについて、市健康福祉局に所属する医師の岩田眞美氏は「緑区の報告数が急増した原因が一時的なものか、長期に渡るものなのか、シーズンを迎えたばかりなので慎重な分析が必要。現状では、幼稚園児や小学生などの感染が増えているようだ」と話している。岩田氏によると、手洗いやうがいの徹底、マスクの着用――など、基本的な取組みが流行期前には特に大切だという。
「インフルエンザの予防接種も遅すぎるということはない。栄養と睡眠をしっかり取る、規則正しい生活を心がけることが重要」としている。市内で発生するインフルエンザは例年、12月末頃から流行期に入り、1、2月にピークを迎え、長い年では4月まで続くケースが見られるという。
市では流行情報を市のホームページ上で知らせるほか、定点あたりの患者報告数が30を超え、市が定める警報レベルに至った場合は、記者発表などを行い、注意を呼びかける方針だ。
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