よこはま動物園ズーラシア(村田浩一園長)=旭区上白根町=の最後のエリアとなる「アフリカのサバンナ」が4月22日、全面開園した。広大な草原や東アフリカの景観を再現しており、キリンやグラントシマウマなど9種類の動物が展示される。4月21日には関係者を招いて、全面開園式典が開かれた。
アフリカのサバンナは草原や岩場を再現した、約4・6haのエリア。広大な草原エリアでは、草食動物のキリン・グラントシマウマ・エランドと肉食動物のチーターが混合展示される。
4月21日には地元選出の市・県会議員や国内外の関係者らを招いて開園式典が行われた。鈴木伸哉副市長は欠席した林文子市長のあいさつを代読。「アフリカのサバンナではより自然に近い展示を通して、アフリカの大自然を身近に感じてもらえる。市民にアフリカへの理解を深めてもらいたい」と話した。
村田園長は「アフリカのサバンナが開園したことで、世界一周の旅を体験してもらうことができる。ズーラシアはこれで完成というわけではなく、絶えず進化していかなければならない。今後も自然の素晴らしさや命の大切さを伝えていきたい」とあいさつした。
同園は「生命の共生・自然との調和」をテーマに、気候帯・地域別の8エリアで動物を展示する。1999年の開園当時からアフリカのサバンナは構想されており、13年に約1・6haのエリアが一部開園していた。全面開園により、総敷地面積は約53haとなり、日本最大級となった。
中山商店街とコラボ
全面開園を記念し、同園の玄関口である中山駅周辺の中山商店街(加藤龍昭理事長)は、ズーラシア入園券の半券を持って対象店舗に行くと、ワンドリンクサービスや割引が受けられる特別企画を実施(6月30日まで)。対象店舗は緑区のHPで確認可。加藤理事長は「全面開園を、地域をあげて盛り上げたい。これを機に地元商店街も活気付けば」と話している。
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