横浜市とバス会社は中山駅南口の交通安全性の改善のため、バス路線の経路を一部変更する方針を固めた。これを受けバス会社は国への事業認可などの手続きに入った。昨年秋に実施した意見募集の結果などを踏まえ、駅前広場からの退出経路を一本化する。
中山駅南口を経由するバスの運行については、駅前広場に入ってくる車両と出ていく車両のすれ違いや道幅の狭い箇所の運行などで混雑する状況が続いており、歩行者の安全性確保、渋滞の緩和などを求める声も多かった。
これらを踏まえ市では対策の検討を実施。駅前広場から退出するバスの経路を市道北八朔南部第507号線に変更するなどの具体案を作成し、昨年10月には周辺の自治会や商店、事業所をはじめとする区民に対し意見募集を行った。意見募集では市が提示した変更案について賛成が51件(71・8%)、反対が10件(14・1%)、その他・無記入が10件(14・1%)となった。
賛成の主な理由としては「バス同士が交差する際、一方を待つ間は緊急車両も入ってこられないから」「バスが通るときは、歩行者のスレスレを通り危険」などがあった。反対意見としては「507号線の混雑が発生する」「507号線は通学路となっている」などの理由があがった。
市はこの結果などを踏まえ、方針通りの内容でバスの経路変更の方針を固めた。駅前広場を利用するバス車両の退出経路を、507号線を通って中山駅南口交差点から出るルートに原則一本化。経路変更に伴い「台村町バス停」と「西村橋バス停」を移設する(上図)。4番乗り場を利用する系統については駅前広場の安全確保の観点から例外的に台村町交差点から出るルートを利用する。
この措置は中山駅南口地区の再開発事業完成までの暫定的な措置とし、再開発事業完成時には再度見直しを行う方針。各バス事業者が行う経路変更の事業認可の手続きには3〜5カ月程度かかると見られる。
市はバス経路の変更とともに507号線の路上駐車対策についても緑警察署と連携し行いたいとし、意見にあった一般車両も含めた南口全体の一方通行化や乗り入れ規制などについても様々な方法を引き続き検討していきたいとしている。
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