みどりーむが10周年 区民の自主運営、定着
緑区民の地域活動の拠点として親しまれる「みどりーむ」が今月、10周年を迎えた。立ち上げ段階から区民の意見が反映され、区民による自主運営が採用されるなど、市内でも珍しい施設として地域活動を支えてきた。
2006年3月に開館した緑区市民活動支援センター「みどりーむ」は、オープンするまでに約2年の年月をかけ、区民と区職員による話し合いが重ねられた。当時、横浜市は市内18区にそれぞれ市民活動支援センターを開所する方針を打ち立てていたが、緑区のように区民が運営に携わる方法を導入した施設は大変珍しかったという。
区民にとって活動しやすい施設のあり方を話し合い、当時区長提言を行った「緑区民活動センターを考える会」のメンバーのひとりは「区内で活動する団体の代表が交わした議論や思いのこもった提言に、当時の緑区長をはじめとする行政が受け止めてくれたということが今につながっている。このような区はほかになく、難しいこともあったと思うがありがたい」と振り返る。
現在、運営委員会は5つの部会を組織し、生涯学習や国際交流など幅広い市民活動を通じて多くの区民に地域との接点や絆づくりなどの機会を提供している。最近では、より実践的な地域活動の手法を学ぶ講座「みどりひと・まちスクール」などとも協働し、主体的に活動できる担い手の育成などにも積極的に取り組む。
記念誌や式典も
10周年を記念し、運営委員会では記念誌の編集に着手。40ページの冊子に「みどりーむ」のこれまでの歩みや、運営に携わる人々による対談、各部会の活動紹介などを盛り込み、関係者などに配布する予定だという。
また、3月12日(土)(午後1時〜3時)・13日(日)(午前10時〜午後3時)には同所を会場に10周年を記念した「みどりーむまつり2016」を開催。登録団体による音楽パフォーマンスや親子体験教室、語学講座などが行われるほか、初日の午前10時からは記念式典、緑区民音楽祭ふれあいコンサート「新進演奏家による”音楽の贈りもの”」(午前11時〜)が開催される(入場無料/定員50人)。出演は関水萌子さん(オーボエ)、内海響子さん(ソプラノ)。地元にゆかりのある音楽家を集め、華やかな演奏を披露する。詳細は緑区地域振興課生涯学習支援係(【電話】045・930・2235)。
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