公園の管理運営を行う「公園愛護会」に2企業(うち1社は非公開)と1法人が認定された。企業が愛護会を結成するのは、港北区に次いで2例目で、区内では初。公園を通して地域と企業の交流を目指していく考えだ。
公園愛護会は、公園内のゴミ拾いや見回りを積極的に行い、美化や安全管理を推進する団体。これまで、緑土木事務所(関戸義仁所長)はすべての公園での愛護会結成を目指し、公園近隣の住民や団体に協力を要請してきたが、近年、住民主体の愛護会が高齢化により存続の危機に直面していることなどが課題となっていた。
この状況を踏まえ同土木事務所では、地域で長く営業を続け恒久的な活動が期待できる地元企業にも打診を開始。そんな中、今回手を挙げたのが日本マクドナルド株式会社十日市場店(小野雄一店長)と、十日市場や霧が丘で独自の理念にもとづき小中一貫教育を行うNPO法人横浜シュタイナー学園(佐藤雅史事務局長)だった。
マクドナルドは「30周年を迎えた店舗として地域に恩返しをしたい」と十日市場石田公園の管理に名乗りを上げた。横浜シュタイナー学園は「園内に花壇を作成し、授業に役立てながら地域の人も自由に触れ合える空間の創出」を目指し、十日市場西田公園の管理を行っていく。
「新たな目線」に期待
5月31日には土木事務所で結成証明書の授与式が行われ、各企業代表のほか、近隣住民と協力して十日市場ちびっこ公園愛護会を結成した荻野勝美さんが参加した。関戸所長は「企業ならではの新たな視点での活動に期待したい。公園管理が地域との接点となれば」と語った。
すべての公園で結成を
区内には現在土木事務所の管理する公園が146カ所あり、今回135カ所に愛護会が結成されたこととなった。土木事務所担当者は「募集は随時行っている。残りの公園にも愛護会を設けたい」と話している。
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