16年もの間、森の保全活動に取り組んできた「新治市民の森愛護会」が横浜環境活動賞(市民の部)大賞を受賞し先月14日、表彰式に臨んだ。森を月4回の清掃で整備し、一時問題化した放火についても夜間パトロールを行うなどして防止に努めた点が評価された。
新治市民の森愛護会(大川浩司会長)は2000年に発足。かつては人々の生活の糧として手入れされていた里山が時代の流れとともに荒れていくのを食い止めようと周辺住民を中心に草刈りや清掃を始めた。
約76haにおよぶ森を86人の会員が月4回手入れし、散策路の補修・整備や倒木、不法投棄などによる危険物の除去、広場の草刈などを行ってきた。
放火防止に一役
特にここ数年で問題となっていた放火については、多い時で2年間に17件の被害が報告されたこともあったが、同会では消防や警察などと協力し、週1回の夜間パトロールを実施したところ被害がなくなったという。この夜間パトロールは現在も継続されており、単なる森林保護の枠を超えた社会的取り組みは同会の活動を特色付けるものとなっている。
受賞を受け大川会長は「手入れなしの荒れ果てた状態から今日に至るまでにはボランティアたちの陰ながらの努力があった。今回の受賞はそうした多くのボランティアにとって大変励みになること。都市に残された貴重な自然を次世代に繋ぐべく、活動を続けていきたい」と喜びを語り、今後は将来にわたる担い手を育てていく方針を明らかにした。
今回の表彰ではほかにイケア・ジャパン(株)IKEA港北(企業の部)、市立舞岡中学校科学部(児童・生徒・学生の部)がそれぞれ大賞を受賞している。
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