中山町にユニークなカフェや古民家、ギャラリーなどが点在する一角がある。住民自らが古典芸能や演奏会、市場など独自の企画を発信し、人と文化が交流する拠点づくりに努めてきた。
「なごみエリア」と呼ばれ親しまれる中山町の一角。古民家を改築した貸しスペース「なごみ邸」を中心とした半径2キロ圏内にカフェ(753カフェ)や古い住宅を活用したコミュニケーションスペース「季楽荘」、ギャラリーなどが点在する。ここでは週末になると開く「まがりカフェ」や、月に一度の「753市」、各種コンサートなどが年間を通じ開催され、区内外から多くの人が訪れる。「なごみ邸」の庭園能は毎年秋に開催され、今年で10年を迎える。
これらを企画するのはこのエリアの魅力に惹かれ、住人となった人たち。カフェ運営者らや歌手、子育て支援者など様々な肩書を持つ。なごみ邸のオーナーである斉藤好貴さんを中心にした住民同士の交流の中で、自分たちが好きなモノ、コトを軸にしたユニークなイベントを企画し、協力してきた。
「住宅街の中にぽつりぽつりと残る古い家には文化的価値が高いものも。古くからずっとここでの人々の生活を見てきたであろうそうした設備を活かし、大切にしていきたい」と斉藤さんは話す。
地域の人やモノ、産物を発信するマルシェ「753市」は口コミで広まり、遠方からも人が訪れる知る人ぞ知るイベントになった。 斉藤さんらは「中山では能も見られるし、古民家カフェもある。そんな面白いエリアだよということを知ってもらいたい。周辺の住民の皆さんと良い関係を築きながら、今後も様々な文化を醸成していければ」と語る。
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