緑区内で昨年1年間に発生した火災のうち、電気機器による火災が増加傾向にあることが緑消防署への取材でわかった。電子レンジなど生活の身近な所に潜む火災の危険性について、同署では注意を呼び掛けている。
緑消防署によると、緑区内で昨年1年間に発生した火災件数は36件。前年比で5件減となった。出火原因では、放火が14件、次いで電気機器による火災が4件、たばこ3件、ストーブ3件、こんろ1件だった。
火災件数が減る中で、前年に比べて増えたのは「電気機器」による火災。一昨年は0件だったが、昨年は4件と増加。ストーブも同様に、昨年0件から3件増加した。「電気機器」に起因する火災は横浜市内でも増加傾向にあり、その増加率は約2・6倍と昨年最も増加した。
電子レンジや蓄電池で
「電気機器」による火災は主に、古いコンセントやプラグがショートして出火したり、水分やほこりの付着で火花放電が起こる「トラッキング現象」などの例が市ホームページなどでも紹介されているが、区内で発生したものは電子レンジの誤使用や過加熱によるものが2件、ほかにノートパソコンの蓄電池が発熱し破裂、その際に発生した電気火花が電解液に着火し出火したケースが1件、自動車整備中にガソリンを抜き取る電動ポンプに電気火花が発生し、ガソリンに引火した出火が1件だった。
同消防署では「電気は生活の中で必要不可欠なものだが、誤った使用法や使用環境によっては思いがけない火災を引き起こし尊い命を奪ってしまう」と注意を呼びかけ、∇電子レンジでは調理不可の包装(冷凍食品でアルミニウムを含む材料で包装したもの)は過熱しない∇必要以上に加熱しない∇アイロンやドライヤー、電気ストーブなどの熱を発する機器は電源を入れたまま放置しない(その場を離れる時は必ず電源を切る)∇使わない機器のプラグはコンセントから抜く――ことなどを具体策として示している。
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