東本郷の高齢者らが中心となり発足させた健康体操クラブが今月で30周年を迎える。同団体は、早くから健康長寿に着目し、定期的な体操を通じて、地域の高齢者の健康作りに寄与してきた。
「東本郷リフレッシュ体操クラブ」は、地域住民らにより1988年に発足。60歳以上の男女を対象に高齢者がいつまでも元気で過ごせる健康づくりを目指し、週に1回、近隣にある横浜市運営の母子生活支援施設の集会所でストレッチや体操、ウォーキングなどを行ってきた。
「健康長寿社会」への関心の高まりとともに会員数は徐々に増加。現在は、約60人が週1回集い、身体を動かしながら、交流を深めている。会員の約9割は70〜80代だといい、体操講師などの指導のもと1回あたり約1時間半のプログラムに汗を流す。集会所の収容人数や受け入れキャパの問題から新規入会人数が限られており、現在、希望者約10人が入会を待っている状況だという。
発足当時を知るクラブ代表の原崎芳子さんは「(発足当時は)今ほど高齢化が注目されていなかった時代。健康で長生きするための体操クラブを住民の手で立ち上げたという例はとても珍しかった。最初から続けて参加している人は今、90歳になっても自分で歩いて週1通ってくる」と話す。
引きこもり防止にも一役
クラブの存在は、参加者らにとって貴重な交流の場にもなっているといい、原崎さんは「参加者同士、会話を楽しむことで、心も朗らかに元気になれる。おしゃべりが楽しいから参加してくる人も少なくない」と付け加える。参加者のひとりは「クラブに行けば皆に会えるという安心感がある。引きこもり防止の側面もあると思う」と話す。
「これからも地域の高齢者の健康を支える存在でありたい」と原崎さん。メンバーらは、発足記念日である6月11日には会員らを対象にした30周年記念イベントを開催し、クラブの節目を祝うという。
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