神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
緑区版 公開:2018年6月28日 エリアトップへ

緑図書館 修理本、年間約1千冊に 破損や書き込みで廃棄も

文化

公開:2018年6月28日

  • LINE
  • hatena
展示の前でページが破れた破損本を手にする加藤光館長
展示の前でページが破れた破損本を手にする加藤光館長

 緑図書館で貸し出し中に汚されたり破られたりして修理した本が、年間約1千冊にのぼることがわかった。同図書館では被害にあった本を展示し、モラル向上を呼びかけるほか、修理ボランティアを育成するなどして対応にあたる。

 劣化や意図的な行為によって切り取られたり、書き込みの被害にあうなどした書籍や資料は破損本と呼ばれる。緑図書館ではこうした被害により修理する本が年間約1千冊に及ぶという。中には、内容が貴重で代替がきかないものもあるといい、廃棄となってしまう深刻なケースも発生している。

「被害状況知って」

 これを受け、同図書館では被害の実情を市民に知ってもらおうと、破損本の展示を6月25日まで館内で開催した。期間中は、水に濡れた本や、書き込みや落書きの被害にあった本など31冊が展示された。来場者のひとりは被害の状況を目の当たりにし、「こんなにたくさんの本を修理しているとは驚き。大切な本を傷つける人がいるのはとても残念に思った」と話した。

 破損本の修理は、被害の状況や程度を見極めながら一冊一冊手作業で行われる。はさみや接着剤、カッターナイフなどを使用する繊細な作業には、本の構造などの専門知識が必要だといい、利用者独自の判断で補修されたものはかえって作業が困難になることもあり注意が必要だという。同図書館では定期的に講座を開き、修理にあたるボランティアの育成に取り組んでいる。

「梅雨時期は特に注意」

 緑図書館では現在、約15人のボランティアなどが年間を通じて修理にあたっているというが、「被害の状況によっては、修理に1日以上要するものもあり、限界もある。梅雨時期は特に雨に濡れてしまうケースが多いので注意して欲しい」と話している。

緑区版のトップニュース最新6

緑区からボートレーサーに

東本郷在住植竹玲奈さん

緑区からボートレーサーに

28年ぶり、デビューは5月

4月25日

DX対応でサイト新設

地域子育て支援拠点

DX対応でサイト新設

6月開始のアプリと連携も

4月25日

謝金、倍額に引き上げ

特別支援教育支援員

謝金、倍額に引き上げ

ニーズ発掘し、人員確保へ

4月18日

「地域活動のきっかけに」

緑ふれあいサロン

「地域活動のきっかけに」

次代の担い手を醸成

4月18日

「STGs」を発表

竹山住宅管理組合協議会

「STGs」を発表

できることから実行を

4月11日

障害者診療「限界近い」

横浜市歯科保健医療センター

障害者診療「限界近い」

二次機関拡充求める声も

4月11日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 1月18日0:00更新

  • 1月1日0:00更新

  • 4月20日0:00更新

緑区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月30日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook