小山・北八朔町など、区内約40の農家で栽培されている浜なし。例年8月上旬からの収穫になるが、今年は春先の開花が例年よりも早く、7月下旬から収穫作業が始まるとみられる。
「浜なし」は、幸水、豊水、新水を主な品種として市内の認定果樹生産者団体の統一ブランド名。市場には出回らず、樹上で十分に完熟した大玉を庭先で直売している。
2週間早い開花
小山町地域の11園で組織される小山果樹組合の落合清治組合長(落合園)によると、今年は例年より約14日早く4月2日頃に開花を確認。1968年から梨の栽培を始めた同園でも「2週間も開花が早まったのは、この50年の間では記憶にない。地球温暖化が徐々に進んでいる影響がでているのではないか」と話す。
開花が早まったことで、その後の作業もすべて例年よりも早く進んでいる。受粉作業は4月8日に終了。そこから約1カ月の間で、果実の発育と枝を保護するために間引きする「摘果」を実施し、梅雨入りを迎えた。梅雨明けは例年と比べて20日以上早く「雨が少なく日照りが続いているので、実の大きさは今一つ」という。
直径約80mm
同園の三品種の中で一番早い収穫となる新水は、19日現在で直径約80〜90mm。その中には収穫の目安とされている皮が緑から黄色っぽく変わっているものもいくつかみられるという。落合組合長は「100mmを越えてくるといい」と話し、同園では7月末から収穫作業に入るとし、8月上旬までには直売を開始する見込みだ。
同組合で、例年8月の中旬に中山駅北口前で実施している梨直売所の開設日程を組合加入の園と協議した結果、16日(木)(午後1時〜)に決定した。
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