意見広告・議会報告
「大切なのは議論すること〜IR【2】」 自民党 横浜市会議員 かもしだ啓介(34) 市政報告【3】
シンガポールIRの経緯
2003年のSARSの大流行や、08年のリーマン・ショックは、観光産業で支えていたシンガポールの経済を危機的状況に陥れました。元々、代わり映えのしなかったシンガポール観光は、リピーターが定着しない状況が続き、経済の先行きも不安視されていました。これら国難が、シンガポールの経済を考え直す機会となり、IR構想が持ち上がったのです。
IRという言葉はシンガポールが発祥です。家族旅行、ビジネス等、あらゆる目的の人が何度訪れても楽しいリゾートを創造する必要がありました。それらを誘引するMICE、ショッピング、美術館、他、IRを安定的に維持する為にはカジノ収益が必須でした。しかし、シンガポールでは過去35年間で二度、カジノ開設の活発な議論があったものの却下されてきた歴史があり、カジノをIRに含めることは三度国論を二分したのです。
カジノによる悪影響への懸念やカジノ無しのIRが模索される一方、世界から取り残される不安、3万5千人の雇用総出や税収増の期待等、様々な議論を経て、05年にカジノ反対の最有力だった「建国の父」リー・クアンユー氏も変化の必要性を感じ、反対の立場を撤回するに至りました。リー氏はギャンブルを嫌悪していましたが、その為にIRを拒絶することが正しいか否かは次世代に委ねるべきと語り、結果10年頃、マリーナ・ベイ・サンズ等のIRが開業しました。IR【3】へ続く
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