2020年度の「ヨコハマ市民まち普請事業」1次コンテストがこのほど市役所で行われ、緑区内からは中山の「CO―coya復活プロジェクト実行委員会」が提案した「『水』と『火』のあるほっとステーション」が通過した。
身近な生活環境の課題改善のため、ハード面の整備を主体的に行う市民グループに市が最高500万円の助成金を交付する同事業。今年度は11グループからの提案があり、有識者が審査するコンテストの結果で6グループの提案が来年3月に行われる最終の2次審査へと進んだ。
区内から1次コンテストを通過したのは、中山の「CO―coya復活プロジェクト実行委員会」(関口春江代表)が提案した「『水』と『火』のあるほっとステーション」。同実行委員会は、住宅地にあり昭和30年代に建てられたとされる文化住宅が3年前に空き家になったことをきっかけに、建物をリノベーション。2階部分をシェアオフィスとして活用している。
今回の提案は、1階の道路に面したスペースを外(地域)とつながる空間として土間仕上げにし、地域住民が自由に出入りできるようにするというもの。また、建物の裏手にある井戸を復活させるほか、薪ストーブや薪風呂を設置し、災害時などいざという時に水や火を提供できる地域の防災拠点としての活用を目指す。改装にはリサイクル可能な建築資材を使用。解体時にごみが少なくなる素材活用や草屋根など自然エネルギーを活用とした空間となる。
防災拠点の役割担う
同地域は、空き地や公園がない住宅地。「古くからの住人のほか、子育て世代の住民が多くいるが世代を超えた交流が少ない」と感じた関口さんら実行委員会のメンバーは、災害時に人が集まったり助け合ったりする場として、日常の中で世代横断のコミュニケーションが生まれる場づくりをする交流拠点の中に、防災拠点的な役割を持つ施設があると良いと考えたという。
同施設は、近隣に点在する多世代交流拠点と密な連携が取れており、関口さんは「地域の情報を集約し、また発信するインフォメーションセンターの役割も担っていきたい。様々な面で”見える化”という意味で地域に開かれた施設にすることで、安心感にもつながり、交流が活性化できれば嬉しい」と話した。
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