県高野連は13日、来春に開催が予定されている第93回選抜高等学校野球大会の21世紀枠県候補校に白山高校を選んだ。同部の選出は創部以来初。尾形裕昭監督は、「今までの様々な方々の支えのおかげです」と話した。
同部は、同校の開校と同じ1976年に創部。現在は、1、2年生の部員63人が在籍している。2000年から06年までの7年間は部員不足により、公式戦に参加することはできなかった。
だが、18年夏の北神奈川大会では、創部初となるベスト8にまで躍進した。
同部の中村鯨佑主将は、当時中学3年生。「ベスト8に輝いた先輩の背中を見て白山高校への入学を決めた」と振り返った。
また、今秋の県大会でもベスト8の成績を収めている。同大会では、どんな状況であっても、ぶれない心を持つ”不動心”をテーマに掲げ勝ち進んだ。惜しくも4回戦で敗れたものの、強豪の桐蔭学園を1点差まで追いつめる戦いを見せた。尾形監督は「今は『競争』をテーマに掲げて練習に励んでいる。練習試合でも、積極的に前に出られる選手をどんどん起用している。誰にでもチャンスがあるので、試合に出られるために切磋琢磨する雰囲気がある」と話した。
成果につながる練習
18年から始まった校舎の耐震工事の影響で練習に大きな制限がかかった。グラウンドが小さくなり、外野へのノックも難しいほどだったという。そのような悪条件の中、外野手や内野手、投手などポジションごとに練習メニューを作るなど工夫した。そのほかにも、他部の使い古した用具を活用した練習を考案。鉄棒に柔道部が使う帯をぶら下げて懸垂するなどし、体を鍛えるなどの取組で成果につなげた。そのような点が総合的に評価されての選出となった。同部の中村主将は「21世紀枠に選ばれた時は、甲子園で自分たちの野球を思いっきりしたい」と意気込んだ。
尾形監督によると、地域の人からの応援メッセージも届いているという。「多くの人に県候補校になったことで、お声かけを頂いた。力強く感じている」と述べた。
来年の1月には全国で3校の21世紀枠が選ばれる予定だ。
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