東名高速横浜町田インターチェンジに隣接する市街化調整区域で、まちづくりを考える動きが進んでいる。今年1月には「長津田地区の将来を考える会」が発足。14日には地権者との第2回意見交換会が行われ、同会からの提案や意見交換が行われた。
保土ケ谷バイパスと環状4号線に接する同地区(約40ヘクタール)の多くは、農業振興地域の農用地区域かつ、市の農業専用地区に指定されている。
同地区には約70人の地権者が存在するが、これら営農者の高齢化や後継者不足など農業を継続していく上での課題があり、同地区以外に近隣の旧上瀬谷通信施設内に土地を所有する地権者からは、「どのように将来を考えたら良いか」といった相談も寄せられていたという。
今年1月に地域まちづくりグループとして発足した「長津田地区の将来を考える会」(杉崎俊一代表)は「地権者からの、農業の更なる振興や有効活用などといった要望や意見を聞きながら、将来の可能性を考えていく」としている。
7月に行われた第1回意見交換会では、長津田地区とその周辺地域の概況をはじめ、農業振興、先端農業、旧上瀬谷米軍基地で検討されている新交通システムの例、有効利用の可能性などが地権者に説明されたほか、地権者から「農家の事情は様々だがどのように対応するのか」「一部を農地として残し、ほかは有効活用を図ることは可能か」などの質問が寄せられたという。
農業・産業ゾーン検討
14日に行われた意見交換会では、事前に行ったアンケートの結果を元に、地区の南西側を農業ゾーン、北東側を産業ゾーンとして設定し、その間に地域振興の拠点としての駅を設置する案が発表された。
地域振興の駅には、直売所やレストランのほかに、ホテル、スポーツ施設、託児所、イベント広場などが考えられ、地域防災拠点としての機能も想定。杉崎代表によると、農業ゾーンは、既存の農地や緑地をできる限り保存し、収穫された農産物を隣接する地域振興の駅の直売所やレストランなどで提供すると共に、加工場で製品化し、販売も行うという。
また、産業ゾーンは、国の高速道路自動走行構想に沿う拠点施設として、横浜町田インターチェンジに直結。拠点施設の屋上には太陽光発電とのシェアソーラーを行う高効率ハウス栽培を検討するとしている。
杉崎代表は「さらに、高速道路自動車走行を利用したバスターミナルや新交通の誘致も検討する。農業の更なる振興と有効活用を実現したい」と話した。
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