三保町に広がる「三保市民の森」が1972年の開園から50年を迎えた。同市民の森を管理する三保市民の森愛護会の岩本誠会長は「『安全で安心な森』を築いてきた先人の想いを今後も継承していく」と思いを語った。
約40ヘクタールの面積を有する「三保市民の森」は、1972年11月に横浜市内で4番目に開園した歴史のある市民の森だ。スギやヒノキのほかシラカシなどの樹木が多くを占めており、鶴見川の支流・梅田川の源流域となっている。また、市内でも有数のシダ群が見られ、国内で見られる630種のうち6分の1にあたる約100種が生息している。
森の中の園路の巡回や草刈り、清掃など森の管理を行っている三保市民の森愛護会の岩本会長によると、春はヤマザクラや開園時に植樹したソメイヨシノが咲き乱れ、夏にはヤマユリが来園者の目を楽しませているという。
「ヘビ対策のために森にキジを放したこともあった。タイヤやバイクなどの不法投棄も目立っていたが今ではきれいになった」と開園当時を振り返る岩本会長。現在でもアライグマやタヌキなどの動植物が共存している。一方、近年ではコナラやシイなどの樹木でナラ枯れの被害がでており、倒木により園路をふさいでしまうこともあるというが、来園者が安全安心で快適に森を楽しんでもらえるよう定期的に活動を行っている。また、広場に設置された花壇の管理も行っている。
「先人の想いを今後も継承しなくてはならない。コロナで難しいがイベントも企画したい」と岩本会長は語った。
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