竹山在住齋藤さん 米軍機墜落綴る冊子発行 事故から35年の節目
1977年9月27日、緑区荏田町(現・青葉区荏田北)で起きた米軍機墜落事故。「横浜・緑区米軍機墜落事故平和資料センター」代表の齋藤眞弘さん(71)=竹山在住・人物風土記で紹介=が、事故発生から35年の節目にこれまでの活動記録などをまとめた冊子「今、ハトポッポの歌が聞こえますか」を発行した。
米軍機墜落事故は、厚木基地を離陸した米軍機がエンジン火災を起こし、現在の青葉区荏田北の住宅地に墜落。9人の死傷者を出した。墜落現場付近に住んでいた土志田和枝さんの長男・裕一郎君(3)、次男・康弘君(1)は翌日に全身火傷で亡くなった。また、和枝さんも皮膚移植や入退院を繰り返したのち、事故から4年4カ月後に心因性の呼吸困難で死亡した。
齋藤さんは「事故を風化させたくない。誰かが語り継いでいかなければ」と、これまでも「愛の母子像ものがたり」「詩歌集 痛恨」を節目の9月27日に発行してきた。今回も35年に合わせ、事故関係の本や事故を題材にした演劇の一覧表などをまとめた冊子を発行。
2部構成となる第一部は、中学校演劇に力を注ぎ、緑区民ミュージカルを発展させた大沢清さんが執筆。中高生らによる「墜落事故と命」をテーマにした演劇や様々な活動をまとた。
第2部は齋藤さんが担当。事故を知ろうとしても市立図書館などには、一部の本や資料しかないことから、これまで発行されている墜落事故に関する本や冊子をまとめた一覧表を作成。また、事故に関する演劇台本なども記載した。齋藤さんは「(40年目の)5年後はどうなってるか分からないけど、今後は今まで集めた資料や写真などを整理して次の世代に残していきたい」と話している。冊子の問合せは齋藤さん【電話】045・933・3954まで。
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