全国から1032篇の応募があった「第12回全国高校生童話大賞」で、十日市場町在住の吉岡明日香さん(17)が大賞に次ぐ優秀賞となる銀賞を受賞した。12月23日に岩手県内で行われた表彰式に出席し、「大変光栄です」と、吉岡さんは受賞を振り返った。
同大賞は宮沢賢治ゆかりの地、岩手県花巻市などの実行委員会が主催。童話という自由な表現の場と高校生の豊かな創造力や感性を引き出す機会を提供することを目的に開催されている。
応募作品は、29篇が最終選考に残り大賞1篇、優秀賞3篇、佳作7篇が選考委員によって選定された。神奈川県内からの入賞は吉岡さん1人という結果だった。
受賞作品のタイトルは「かけごえは『泣き虫ヒーロー!』」。アルバイトで子どもたちに愛される正義のヒーローを演じる主人公とその周辺を取り巻く人間ドラマを描いた作品で、一昨年から構想を練っていた物語をまとめ上げた。選考委員からは「設定もユーモアで一番個性的だった」との評価を受けている。
作品のストーリーを考える上でヒントとなったのは、兄の手術入院だった。「大切な人を失いたくないと考えた時に、兄が私のヒーローだと気が付いたんです。人は誰でも誰かのヒーローであれば、みんなが幸せになれるのではないかと考えて主題にしました」と吉岡さんは話した。また、「信じられずに嬉し涙を流しました」と受賞を振り返り、「誰かの心に響くような作品を書き続けていきたいです」と今後の展望を語った。
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