緑区は、地域の課題解決や魅力あるまちづくりを進める力を養う連続講座『みどり「ひと・まち」スクール』を5月30日から開講させた。
自治会加入率の全国的な低下や、地域活動の担い手の高齢化などの背景を踏まえ、地域活性の新たな担い手を育成していこうという試み。横浜市が進める市民と区役所による「協働の地域づくり大学校」事業の緑区版として、全7回の講義や座談会、フィールドワークに取り組む。
緑区では、実際に地域活動に励んできた住民たちの経験談や生の声を参加者に伝えることで、地域活動の意義ややりがいを感じてもらおうと、企画段階から地域住民の意見を取り入れてきた。地域住民からなる「緑区市民活動支援センター運営委員会」と協力し、各講座やフィールドワークの内容を固めてきたという。講義でまちの歴史やなりたちを学び、フィールドワークで地域活動の場を訪問する機会を盛り込んだ。講座終盤では受講体験をもとに各々が地域活動プランを作成し、より実践的な活動を模索する。
スクールの学長に三保町在住の法社会学者・名和田是彦氏(法政大学法学部教授・コミュニティ政策学会会長)、コーディネーターに横浜市まちづくりコーディネーターの山路清貴氏を迎えたほか、各回の講師に、郷土史家の相澤雅雄氏、鴨居駅周辺まちづくり研究会などの地域活動実践者をたてた。
5月30日に行われた開校式には学長を務める名和田氏が公開講座に登壇し、「地域活動入門」をテーマに、自身の研究課題であるコミュニティと住民参加の実態を各国の例を挙げながら解説した。講演後には受講生のミーティングが行われ、コーディネーターの山路氏のもと、参加者同士が地域活動に対する思いを語り合った。緑区地域振興課では「この講座をきっかけに緑区の魅力や地域活動の楽しさを発見していただければ」と話している。
緑区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|