霧が丘第一小跡地活用 教育機関望む声8割超 区が意見聴取結果公表
緑区は11月2日、旧霧が丘第一小学校跡地(緑区霧が丘6の13)の活用方法について地域住民に実施した意見聴取の結果を公表した。集まった回答の約8割が区の意向に賛同するものとなった。
今回の意見聴取は「旧霧が丘第一小学校跡地の活用を検討するに当たっては、先ずは教育機関を候補とすることが望ましい」との緑区の考え(案)に対する賛否を問うたもの。聴取は今年7月から8月にかけ各戸配布によって行われた。配布戸数は4866で909戸から回答が得られた。
旧霧が丘第一小学校は2006年4月に閉校。11年12月には宅地利用を進める事業予定者への売却がいったん決定したものの、地域住民らによる土地売却差止訴訟などを踏まえ、13年1月には事業予定者決定を取り消した経緯がある。その後市は、住民対象の意見聴取や事業者からのヒアリングを実施。それらの結果を受け、跡地活用では「先ずは教育機関を候補とする」案を決めていた。
聴取結果によると全体の83・3%が「賛同する」と答え、圧倒的多数が跡地には教育機関を望んでいることがわかった。「賛同しない」は6・5%、「その他」は9・3%だった。賛同する意見の中には「周辺に与える影響も小さい」「無駄な経費を使わずに有効利用できる。耐震工事が無駄にならない」など既存の建物の活用を求める声が多く集まり、賛同しない意見には「地域利用施設(スポーツ施設、図書館など)がほしい」「高齢者施設がよい」など、教育機関に限定せず多角的な利用を求める声があった。
今回の結果を受け、区は「緑区の考え方に基づいた活用の検討を市の財政局に依頼する。また意見の中にもあった『施設の地域開放』についても検討を依頼していく」とコメントしている。
今後は財政局からの回答を待って、順次地域住民へ対応していくとしている。
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