緑区北八朔町と都筑区川和町を結ぶ新しい橋「八和らぎ橋」がきょう午後3時に開通する。同地区の住民らのかねてからの要望であった橋の開通に、地元からは「利便性向上」などを喜ぶ声があがっている。
緑区北八朔217番11地先に架かる新たな橋の整備は2014年度から工事が着工。総事業費約5億3千万円をかけ今年3月、橋長54メートル、幅7メートルの新橋が完成した。
同地区で新橋設置の構想があがったのは1960年代後半頃。当時大きく蛇行する形状だった谷本川(鶴見川)の氾濫対策として、減歩方式で耕作地の大掛かりな基盤整備が進められた際、2本の橋を架ける計画が盛り込まれた。そのうち天神橋は1984年に先行して完成したが、もう1本については目途がたたずにいたという。
その後、橋の整備計画は農耕地の基盤整備や水路、道路の整備の集大成として先代から脈々と受け継がれ、北八朔農業専用地区協議会などを始めとする人々により「横浜環状北西線北八朔地区対策協議会」(持田重治会長)が発足すると、同事業の関連事業として架橋が実現した。
既存の精進橋〜天神橋の間に新たな橋が誕生することにより、同地域の住民らの県道へのアクセスや移動利便性が向上すると見られ、「これまで2Km先まで行かないと川の向こう側へ行けなかったので(新橋設置は)大変嬉しい」と周辺住民は話す。また、同対策協議会の持田民夫事務局長は「先輩たちが大変な思いで整備してくれたこの地域の集大成とも言える橋の完成により、我々も次世代へ贈り物ができたのではないかと思っている」と話す。
新たな橋の名称は北八朔町と川和町の住民らの協議によりそれぞれの町名から1字ずつ取った「八和らぎ橋」が採用された。
同所付近ではきょう、住民に向けた開通式が行われる予定。
緑区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|