ダンス指導者が指導技術などを競う「全日本ダンス教育指導者指導技術コンクール」でこのほど、新治小学校土谷宗玄教諭が特別賞を受賞した。土谷教諭は、皆で一体感を持って楽しめる授業案を提案し評価を集めた。
ダンス指導者の日本一を決める同コンクールは、指導者の技術や意欲の向上を目的に毎年開催され、今年で3回を数える。一般社団法人ダンス教育振興連盟が主催し、文科省や厚労省、スポーツ庁などが後援する。
学校の教員、スポーツジムやダンススタジオのインストラクターなど、あらゆる指導者が全国から出場者として集まり、ダンスの基礎実技や、観客を生徒に見立てたダンスの模擬授業で技術を競う。
同小で4年2組の担任を務める土谷教諭は、学生時代に陸上選手として活躍する傍ら、趣味としてダンスに取り組んできた経験を持つ。ダンスが持つ楽しさを児童らに伝え、個々の才能を伸ばす授業を追求しようと今回初めて出場した。
同コンクールで土谷教諭は、「題材の特徴を動きで表現する」をテーマに、「皆で楽しみ、一体感を持てる授業」を提案。ひらひらと落ちる紙の動きを身体で表現するなど身近なものの動きを模倣する授業を展開した。特別支援学級を受け持った経験などを活かし、人によってダンスの技術レベルに差がある状態や、ダンスをつまらないと思う子どもに対しても、細かな声掛けをしながら個々の可能性を引き出す指導で大会の模擬授業に挑み、特別賞を受賞した。
ダンスの授業に関しては、学習指導要領の改訂により、小学校、中学校、高等学校の体育でダンスが必修・選択授業となり、全国でダンス教育が展開されているが、教育の現場では指導者不足などが課題となっているという。土谷教諭は「ダンスは本来楽しいもの。リズムに合わせて身体を動かすうちに、心や身体が健やかになり、前向きな気持ちになれるようなダンスの魅力を伝えていければ。PTAや地域の方々、子どもたちからの応援が力になりました」と話している。
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