23日に行われた「浜なし・浜ぶどう持寄品評会」(横浜農業協同組合主催)で、区内北八朔町の吉濱巧さんが最高位となる「神奈川県知事賞」(優秀賞)を受賞。「素直に嬉しい。今後も努力は続けていく」と喜んだ。
45年前から栽培
吉濱巧さん(54)は現在、約1ヘクタールある畑で息子の真さん(23)らと浜なしの栽培をしている。巧さんによると、吉濱家では今から約45年前に祖父の松雄さんが栽培を始め、その後は父の一さんが収穫量などを増やしてきたという。巧さん自身は、以前養豚に精を出していたが、30歳になる頃にナシ栽培に転向。約25年間に渡り従事してきた。
同品評会は、市内の果樹生産者から、ナシ(主に豊水)とブドウ(シャインマスカット、藤稔)が出品された。その内、ナシは64点の出品。審査員(神奈川県農業技術センター横浜川崎地区事務所長を筆頭に横浜市農業振興課職員、横浜農業協同組合の技術顧問ら)によって、形や色、糖度などを審査された。
糖度は15以上
これまで県知事賞は父の一さんが2度受賞。巧さんは06年に続いて2度目となる。ナシの標準的な糖度について「13〜15かなあ」と話す一方で、今回県知事賞に輝いたナシの糖度は15・9。神奈川県果樹組合連合会長賞(優良賞)を取ったナシは16・5とどちらも高い数値となった。
「今年は梅雨明けが早かったが、日照りが良かったし順調に生育していた。素直に嬉しい」と受賞を喜んだ。
また、「いかに多く畑に出向くかが良いナシを作るカギ。水やりが必要かどうか、害虫が付いていないかを把握することが重要。様々な面で質を上げていくことを掲げた1年だった。今後も努力は続ける」と語った。
なお、庭先での直売は9月中旬頃まで行う予定だという。
その他、区内の受賞者は以下の通り(敬称略)。▽菅原三雄(優秀賞、横浜市環境創造局長賞、優良賞)、▽持田克治(良好賞)
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