狩野陽二さん(鴨居在住・85歳)が、会社を定年後の20余年で「地域活動」に重点を置いて、人生を楽しんでいる体験談などを約2年間かけてまとめた著書「サラリーマン卒業生の『生涯現役』〜「地域」での居場所づくり〜」がこのほど完成した=中面に関連記事。
完成した本のテーマは、約40年間のサラリーマン生活を終え「定年後の居場所(生きがい)づくり」。自身が定年後に取得した「健康生きがいづくりアドバイザー」としての視点で体験談などを交えながら綴られている。
「定年後はのんびり自分の時間が欲しい」と思っていたという狩野さんだが、3カ月ほどで余暇時間を持て余してしまい、各種講演会に参加して時間を消化したエピソードも紹介されている。当時の事を「区役所は戸籍書類などを取りに行く場所で、市民講座などを開催しているとは知らなかった」と振り返った。
定年後に失うものを「すること」「行く所」「地域での居場所」と挙げながら、「お世話になった地域でボランティアを」という妻のアドバイスを生かすために多くの資格を取得。緑区生涯学級講座への参加などをきっかけに、関心があった「まちづくり」を通して地域の居場所を作っていった。1991年4月に設立した、「鴨居駅周辺まちづくり研究会」の前身「鴨居駅周辺魅力つくり隊」の初代代表をはじめ、「鴨居原ふれあいの森」準備会(後の鴨居原市民の森愛護会)会長就任の経験や、「鴨居駅開業50周年記念事業」に関わるなどの体験談が詳細に記載されている。
「少しでも居場所作りの参考になれば」と狩野さん。同書は、11月1日より、(株)文芸社より販売される(600円・税別)。
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