横浜市立東鴨居中学校(和気昭彦校長)の卒業式が11日に行われ、同校PTAによるサプライズ企画「思い出・バルーンリリース」が実施された。卒業生の一人は「びっくりしたけどすごい感動した。思い出に残ると思う」と話した。
思い出・バルーンリリースは、修学旅行、合唱コンクール、文化祭の中止、体育祭の規模縮小など新型コロナウイルスの影響で学校生活の制限を受けた卒業生に対して「思い出の一つにして欲しい」と、同校PTA(小原修会長)の発案で企画された。
128人の思い乗せて
同校PTAらは卒業式当日、卒業生に気づかれないように校内の一室で風船を膨らませる作業など準備を進めた。3年生の同校での学年カラーである青色の風船を生徒数分128個用意。卒業生の「夢と希望、未来への可能性」という思いを込め、教職員39人の「愛情」を表現した白やピンク、赤のハート型風船も用意された。
卒業式が終わった後、下校のため教室から出てきた卒業生たちはクラスごとなどで記念写真を撮影していた。卒業生が揃ったことを確認した同PTA小原会長はマイクを持ち「卒業生の皆さん、保護者の皆さん本日はご卒業おめでとうございます」とあいさつし、「PTAから卒業生、保護者、先生が一緒に楽しめて思い出に残るプレゼントを用意しました」と企画を発表した。その後卒業生の前にネットに包まれた風船が登場。10、9、8…とカウントダウンが始まり、「ゼロ」の掛け声と同時に保護者は、事前に配布されていたクラッカーを鳴らし、風船は夢と希望を乗せて大空へと舞い上がった。卒業生たちは、徐々に小さくなっていく風船を目で追っていた。
卒業生の門馬七海さんは「びっくりしたけど感動した。将来は保育士になりたい」と夢を語った。また、保護者の石黒洋子さんは「心に残る企画を考えて頂いて嬉しい。これから先辛いことがあっても今日のことを思い出してくれるといいな」と話した。
また、小原会長は「PTAの立場で、思い出に残ればという思いで企画した。子どもたちには今後の夢や可能性に向かって大きく羽ばたいてほしい」と語った。
3年前の卒業生6人も
同企画には、計画の話を聞きつけた3年前の同校卒業生6人も「バルーン飛ばし隊」として参加した。参加者の一人は風船を飛ばす時のBGMとして選曲したカイト(嵐)について「『風が吹けば』や『君の夢よ叶えと願う』などの歌詞が旅立ちにぴったりだと思った」と話した。
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