東急電鉄は12日から、長津田駅構内の旧定期券売り場を、個人向けシェアオフィスとして運用を開始した。テレワークの定着や住宅地近接のシェアオフィスのニーズの高まりに対応したもので、暫定活用期間は1年。
シェアオフィス「TSOエキスル長津田」は座席数9席。午前7時から午後8時まで営業している(土日祝日も営業)。Wi―Fiやコンセントがあるほか、ウェブ会議やドリンクの持ち込み可能(食事不可、個室・電話ブースなし)。利用料金は15分100円(1日最大1000円)。専用アプリをインストールし新規登録をすることで空室情報のチェックや入退出の管理が可能だ。
駅係員が企画に参画
新型コロナウイルスの影響で長津田駅の定期券売り場は4月末に営業終了となった。同社は施設の有効活用を進めようと5月にプロジェクトを発足。テレワークに着目し、個人向けに働く環境を提供する「シェアオフィス」事業をスタートすることを決定した。事業には3人の長津田駅係員が専属の企画担当として参画。杉田光美さんと坂本遥香さんの2人は「無人運営なのでシェアオフィス内に人はいないが、その分温かさを出したかったのでポップなどを手書きで作成した」、「女性にも使用して頂きたいと考えているので可愛くおしゃれな小物を選んだ」と話す。
同社の広報担当者によると、運営開始後の利用状況は1日に3〜5人程度(21日現在)。「電車にすぐ乗れて便利」「安くて利用しやすい」などの声を集めており、移動の合間に加え、長時間の利用者が多いという。
また、武蔵小杉駅(川崎市中原区)の旧定期券売り場で同様にシェアオフィスとして提供を開始しているほか、宮崎台駅徒歩2分の電車とバスの博物館B棟(同市宮前区)でも8月1日から運用を開始する予定だ。
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