NPO法人ぷかぷか(高崎明代表)は7月31日、「ぷかぷか上映会」を中区で実施した。発生から5年が経過した津久井やまゆり園での殺傷事件を風化させないことを目的に2017年から開催している。当日は事件の被害者である尾野一矢さんを招きトークイベントを実施。高崎代表は「5年が経ったが、今後も継続して障害者との共存社会について様々な形で情報発信していく」と話した。
やまゆり園事件を乗り超える社会はどうやったら実現できるのか――。
就労継続支援B型事業所として霧が丘でベーカリーぷかぷかなどを運営するNPO法人ぷかぷかとして、障害者と健常者との共存社会をテーマとした同企画。第1部では、ドキュメンタリー映画「いろどりの親子」、続く第2部では、ぷかぷかの活動紹介をまとめたショートムービー「SECRET OF PUKAPUKA」を上映した。
「生きる権利は平等」
第3部のトークイベント「あなたのとなりのかずやさん」には、高崎代表に加えて尾野一矢さん(48)が登場。重度の知的障害と自閉症がある尾野さんは、23歳の時にやまゆり園に入り、2016年7月26日に発生した殺傷事件の被害者でもある。尾野さんは奇跡的に一命を取り留め、現在は座間市内のアパートで介護者の支援を受けながら生活している。
トークイベントでは、日常的に大きな声を出してしまう尾野さんのことをどうしたら周辺地域住民らに理解してもらえるかについて意見交換などが行われた。
尾野さんの父・剛志さんは「健常者も障害者も生きる権利は平等。障害があってもいい世の中でなければならない」と訴えた。
また、高崎代表は、「トークイベントを通じて、障害者と一緒に生きていこうというメッセージが多くに人に届けば」と語った。
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