竹山16―2団地管理組合法人(稲葉壮二理事長)はこのほど、災害時を想定したマンホールトイレの設置訓練を実施し、住民約20人が参加した。トイレ使用時の洗浄用の水を確保するため、駐輪場の屋根から雨水を貯留するタンクの設置も行われた。
竹山団地は1971年に建てられ、同組合法人は6棟152世帯の管理組合として同団地の維持・管理を行っている。これまでAEDの敷地内設置や、スタンドパイプ式初期消火器具を購入するなど、”もしもの備え”を整えてきた。
備えの充実を図る一環として、同法人は市のマンホールトイレ設置助成制度を活用してマンホールトイレを購入(11月末現在で区内からの申請は5件)。災害時に迅速にトイレを設置するための訓練をこのほど行った。
訓練は、震災時に住民が野外でのテントや車中泊を余儀なくされたことを想定したもの。マンホールトイレ使用時の洗浄用の水を確保するために雨水貯留タンクも設置された。訓練ではまず、敷地内にある汚水桝のふたを開け、トイレの底板を敷き、底板の上に便座を設置。組み立てたテントで便座全体を覆って完成させた。設置時間は1時間程度だったという。設置完了後に参加者はマンホールトイレの便座に座り、テントのファスナーを開け閉めするなどの確認作業を行った。
テントのファスナーは外側からは開け閉めできない構造になっており、訓練に参加した女性住民からは「これなら安心だね」といった声が上がったという。稲葉理事長は、「団地の3階以上は地震発生時に大きな揺れが想定されるので、トイレ問題を解決できればと思い購入した。今後は定期的な訓練の実施や強風時の対策などを検討していく」と話す。
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