「わすれない3・11 応援しよう都筑から」を主催するつづき楽校の代表 図子(ずし)俊子さん 川和町在住 66歳
都筑から復興の願い込め
〇…11年3月11日午後2時46分。多くの人が忘れられない数字だ。東日本大震災から丸2年。地域ボランティア活動を行うつづき楽校の代表として「わすれない3・11 応援しよう都筑から」と題したイベントを主催する。3月9日にショッピングタウンあいたい5階で被災者を招いての講演会、10日はセンター北駅前の芝生広場でパフォーマンスなどが行われる。「被災地からは遠く離れているけど、私たちの想いを少しでも届けることができれば」
〇…現在も定期的に被災地を訪れ、被災者の生の声に耳を傾ける。2月にボランティアをした時、ある被災者から「もう何年か経てば、みんなにとっては過去のものになるんだろうな」という言葉を聞いた。「絶対に風化させてはいけない。被災者にとっては、あの時から時間が止まっているんです」と当時を振り返り、目に涙を浮かべて話す。些細なことでも誰かのために行動する心さえあれば良い。そんな気持ちでイベントの準備を進めている。
〇…両親の仕事の関係で、生まれたころから全国各地を転々とする。昔から人見知りせず、新天地でもすぐ友達ができたという。阪神・淡路大震災で夫の実家が被災し、がれきの撤去作業に携わったこともあった。震災後、初めて東北を訪れたのは11年9月。ガラスの破片が散らばる道路、かつて住宅地だった場所が津波によって更地になっている光景を見て、言葉を失った。その時感じた「助けたい」気持ちは今も変わらない。自分たちが都筑でできることを模索し、復興に向けて願いを込める。
〇…代表として奔走するため、多忙な日々。「でも『忙しい』は使いたくない。毎日が充実しています。孫と遊べないのはつらいけど」と笑顔。そんな中でも時間を見つけ、旅行するのが息抜きになっている。いつかは現地で復興イベントを行いたい。第一歩として被災地と都筑をつなぎ、目標に向かって前進する。
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