3月19日付で都筑警察署長に就任した 大宮 秀之さん 茅ケ崎南在住 55歳
強さと優しさ兼ね備え
○…「緑が多いきれいな街。外国にいるような気分になります」。都筑区の印象を笑顔で話す。3月19日付で都筑警察署長に就任。神奈川県警に勤めて約30年。警察署長は自身にとって初めての役職となる。「20万人の区民の方の安全を守ると思うと身が引き締まる。街が警察に求めていることをしっかり捉えて、住みよい都筑区にしたい」
〇…30年にわたる警察人生で経験したことは数えきれない。9年間交通機動隊に勤めていたこともあり、体を資本に街の安全を守ってきた。そんな中でも印象に残っているのは、被害者支援室で室長を務めていた時のこと。そこではただ被疑者を追いかけるのではなく、被害者やその家族などの心のケアなどを行った。「一生心に傷を負う人もいる。それを少しでも軽減させることも『安全を守る』ことだと教えてくれた」と振り返る。悪を憎み、被害者の気持ちも深く理解する。強さと優しさを兼ね備えるようになった。
〇…神奈川区生まれ。学生時代から日本史が好きだった。中でも大仏や仏像などの美術史に興味を抱き、「仏像の手の形がたまらない」と歴史マニアの一面も見せる。大学でも史学科で学び、古文書などの分析に精を出した。これが警察官を志すきっかけに。情報収集を通して捜査の方向付けを行い、犯人を追いつめるクレバーなスタイルを目指した。実際に警察官になってみると、頭よりも体を使う仕事が中心に。イメージとは少し違ったが辞めたいと感じたことはない。今まで安全を守ってきた人たちの「ありがとう」に支えられているからだ。
〇…住まいを都筑区に移してまだ1カ月ほど。「休日は区内を探検したい」と笑顔。歴史博物館や大塚・歳勝土遺跡公園など、区内には歴史を学べる施設が多く、歴史マニアにとっても退屈させない街と感じるに違いない。そんな魅力いっぱいの都筑区を全身全霊で守っていく。
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