来年9月上演のミュージカル「星の王子さん」の実行委員長を務める 遠藤賢之(けんじ)さん 神奈川区在住 39歳
「夢と感動届けたい」
○…都筑区で活動し、一般参加者と交流を深めながらミュージカルを上演する市民団体「ヨコハマ・都筑ミュージカル委員会(YTM)」。来年9月には結成20周年の記念作品「星の王子さん」の上演が決定。今年12月14日から出演者のオーディションを行う。「芝居と歌と踊り。すべてが詰まったミュージカルの楽しさを感じてほしい」。実行委員長として会員と参加者を先導する。
〇…普段はメーカーに勤める会社員だが、頭の中はミュージカルのことでいっぱい。「ダンスや歌だけでなく、その空気すべてがミュージカルの魅力」と少年のように目を輝かせる。YTMの作品は脚本から音楽まですべてが手作り。出演者は会員だけでなく、オーディションを行い、近隣住民も参加できることが特徴だ。そのすべてを取り仕切る実行委員長として心がけていることは、新メンバーたちとの交流を深めること。これから約10カ月におよぶ稽古の中で、コミュニケーションは必要不可欠。性別や世代の壁を越え、すべての人が楽しめるような作品を創りあげていく。
〇…旭区で幼少期を過ごし、音楽や映画好きな少年だった。芝居に興味を持ったのは高校生のころ。俳優の永瀬正敏に憧れ、役者を志した。しかし役者への道のりは険しく、あきらめようとしたが芝居や歌への憧れは消えなかった。そんな時に知ったのがYTM。すべてが手作りの作品に魅力を感じ、オーディションに参加した。そこからはミュージカルの虜。「歌も音痴ですし、ダンスもまだまだ。もっと技術を磨いていきたい」と向上心は衰えない。
〇…休日はレッスンに費やすが、辛いと感じたことはほとんどない。そんな中でも夫人と映画観賞やドライブなどで息抜きをする。そこで感じたものも芝居に活かされるのだろう。ミュージカルへの愛情はきっと観客に伝わる。夢と感動を届けるべく、メンバーの心を一つにしていく。
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