2014年4月にNPO法人テレワークセンター横浜を発足する理事長の 坂井 直人さん 川和町在住 31歳
新しい働き方の開拓者
○…「『自分自身のペースで仕事を』という気持ちが今に繋がっているのかな」と、人懐っこく笑う。今年4月に在宅就労を支援するNPO法人テレワークセンター横浜を発足する。子育てや介護などで既存の就労形態では働きづらい人は多く存在する。そんな人々に時間や場所に縛られない働き方を選択肢として提供する事業。「他のNPO法人でやってきた事業を、さらに専門的に発展させるため独立を選んだ」と発足の経緯を語る。
○…普段はネット上で情報発信を行う港北経済新聞の編集長を務める。学生時代は映画に夢中になり原作本を読むうち、文章を書くことが得意に。「夢は映画制作だった」と当時を振り返る。大学を卒業後、院へ進み映像の勉強を始めたが、映画業界へは就職せず友人の会社を手伝うように。だが会社勤めの窮屈さが性に合わず25歳の時フリーのライターとして働き始めた。「3カ月位はすることが無くて日中実家にいるわけにもいかず、ファーストフード店で1日を過ごすことも」と苦笑い。
○…趣味はカメラ。江の島のマジックアワーの一瞬を捉えた一枚は自信作の一つだ。「キレイなものを『キレイ』と感じなくなったら、心の余裕が足りない危険シグナル」と、忙しい日々の中でも遊び心を忘れない。2008年には初めて脚本を書き、ショートフィルム制作を行った。「映画でも小説でもいつか創作活動にカムバックできたら」と、学生時代の夢も心に生きている。
○…子ども時代は「友達とも遊ぶけど一人が好きな子」だったという。当時から自分で時間をコントロールしたい気持ちが強かったようだ。「両親には心配をかけてきたので恩返ししたい」と親孝行な一面も。自らを「妄想好き」と評するが、ただの想像では終わらせない。思い描いた新しい時代の働き方を多くの人へ提供しようと、真っ直ぐな眼差しで未来を見据える。
|
<PR>