つづきジャズ協会の会長を務める 城所 辰男さん 荏田南在住 87歳
心向くまま何でも挑戦
○…すきっぷ広場で5月10日に開かれる「VEST POCKET JAZZ&あらかると」(12時〜16時30分)。主催するつづきジャズ協会の会長として「音楽には人を惹きつける力がある。ぜひたくさんの人にコンサートを楽しんでほしい」と思いを寄せる。イベントはジャズのほかに、吹奏楽や和太鼓演奏などもあり、多彩。誰もが気軽に楽しめる地域密着の音楽祭を提供する。
○…ジャズとのゆかりが深い横浜。都筑も例外ではなく、ジャズを演奏するグループが複数活動しており、それらをまとめるものとして協会が設立された。立ち上げ時、民生委員など地域に根差した活動をしていた縁もあって同協会の初代会長に就任。音楽は昔から好きだったが、当時ジャズに関しては全くの初心者だった。ジャズバンドに加入したのは会長就任後のことで、80歳でトランペットを始めたという。「聴くのも演奏するのも好き。演奏を聴いてみんなが喜んでくれるとやりがいを感じる」
○…川和町で9人兄弟の末っ子として育った。戦時下にあった幼少期に兄のおさがりでハーモニカをもらい、その魅力に取りつかれた。ハーモニカは友達のような存在で、いつも肌身離さず持ち歩いた。東京で過ごした社会人時代に一度は離れたが、退職して地元に戻ると当時の思いが再燃。周囲でその腕前が評判になり、子育て支援の会や健康教室などで演奏を依頼されることもある。「都筑は文化が盛んな地域。音楽がどこでも聴けるよう、演奏する場を作っていきたい」と熱意を込める。
○…とにかく多趣味だ。ゴルフや俳句、油絵もたしなむ文化人である一方、何種類もの草花が彩る自宅の庭の手入れも常に欠かさないというまめな一面も。「年齢は気にしていない。これからも興味のあることは何でもやっていきたい」と生き生きとした表情。いくつになっても挑戦する心は衰えることを知らない。
|
<PR>