9月4日付で都筑警察署長に就任した 新村 晃一さん 区内在住 56歳
正義感胸に突き進む
○…署長を1年務めた泉警察署から異動して3週間、都筑区の第一印象は「子どもや若い人が多く活力のある町」。都会的な商業施設と昔ながらの田園風景を併せ持ったこの地域を眺め、「ニュータウンの発展に尽力した地元の方々の苦労がしのばれる。そんな大切な地の安全を、何としても守らなければ」と決意を新たにする。
○…今年34年目を迎えた警察官人生は、港南区の交番勤務から始まった。20代後半の時、相模原署の生活安全部へ。当時は上司が厳しく毎日怒鳴られていた。「仕事ができないから馬鹿にされる。好きなことにかかわれているのだから負けたくない」。負けず嫌いの心に火がついた。「見て覚えろ」という上司の言葉に反骨精神を燃やし、部内の資料を読み漁り知識を身につけ仕事を覚えた。休日も返上で国会図書館に通い、過去の判例を調べるなど勉強を重ね、今の地位までたどり着いた努力家だ。
○…戸塚区出身。小さい頃から活発で、山を駆け回って擦り傷を作っては親に叱られていた。卑怯なことが嫌いで、いじめられていた子を助ける心優しい「ガキ大将」の一面も。学生時代は陸上や柔道、空手で汗を流す体育会系。警察の道を志したのは大学生の時、横浜公園で前から歩いてきた警察官の姿が格好良く見え、「悪いことは許さない、人の役に立つ仕事に憧れていた少年時代を思い出した」。生まれもった正義感の強さを発揮できるこの仕事に、「どんな趣味も長続きしなかったが、これだけ続いているのは自分に合っているからかな」と照れ臭そうに笑う。
○…妻と3人の息子がいるが、泉署長時代から官舎で一人暮らし。家事をこなすのが大変で、「妻のありがたさをしみじみと感じる」と目を細める。「悪を取り締まる警察は代替機関がない」。この言葉を胸に、20万人以上の区民を守る重責を一身に感じながら組織のかじ取りを担う。
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